アスベスト除去後はどう確認する?取り残し確認から解体開始までの流れ

アスベストは除去したらすぐ解体できる?

東京都でビル・マンション・店舗・工場などのアスベスト除去工事を行った場合、「除去が終わればすぐに養生を撤去して、建物を解体できる」と思われることがあります。

しかし、アスベスト除去では取り除いた後の確認が非常に重要です。

除去対象となった石綿含有建材が残っていないか、作業場所に石綿を含む粉じんなどが残存していないかを確認し、必要な措置を行ってから次の工程へ進みます。

今回は、アスベスト除去後の確認から隔離解除、建物解体までの基本的な流れを解説します。

STEP1|アスベストの取り残しを確認する

アスベスト除去作業が終了したら、まず確認したいのが除去対象となった建材の取り残しです。

特に吹付け石綿などでは、梁・柱・天井・設備周辺などの複雑な部分に建材が残っていないか確認する必要があります。

一定の除去作業では、石綿に関する知識を有する者が目視によって取り残しがないことを確認します。

単に「予定していた作業時間が終わった」ことが除去完了ではありません。

除去対象部分を確認し、適切に除去できていることを確かめる工程まで含めてアスベスト除去工事と考えることが重要です。

誰が取り残しを確認する?

取り残し確認は、誰でもよいわけではありません。

大気汚染防止法に基づく一定の除去作業では、必要な知識を有する者による確認が求められます。

建築物の場合には、建築物石綿含有建材調査者などの資格者や、当該除去作業に係る石綿作業主任者など、法令で認められた者が確認を行います。

施工を担当した作業員が「きれいになったから大丈夫」と判断するだけではなく、適切な知識を持つ者が確認することがポイントです。

STEP2|作業区域内を清掃する

除去対象のアスベストを取り除いても、作業区域内には石綿を含む粉じんなどが残っている可能性があります。

そのため、作業後には区域内を適切に清掃します。

作業内容に応じて、

・床面
・養生シート
・設備周辺
・足場
・工具類
・その他の作業区域内

などを確認し、粉じんや残さを処理します。

ここで重要なのは、乾燥した状態で不用意に粉じんを舞い上げないことです。

アスベスト除去では、除去→清掃→確認までを一連の工程として管理します。

STEP3|隔離はすぐに解除しない

負圧隔離を伴うアスベスト除去では、除去作業が終了した瞬間に隔離シートを撤去するわけではありません。

隔離区域内に石綿を含む粉じんが残っている状態で養生を外すと、区域外へ飛散するおそれがあります。

そのため、取り残し確認や清掃など必要な措置を行い、石綿粉じんが飛散するおそれがない状態にしてから隔離を解除します。

1記事目で解説した隔離・負圧管理は、除去中だけではなく、除去後の安全確認まで重要な役割を持っています。

STEP4|集じん・排気を適切に管理する

負圧隔離を行う作業では、ろ過集じん方式の集じん・排気装置を使用します。

除去作業が終わったからといって、すぐに装置を停止すればよいとは限りません。

隔離区域内の状態を確認しながら、必要な集じん・排気を行い、外部への石綿粉じんの漏えいを防止します。

装置のフィルタや排気状態なども適切に管理する必要があります。

アスベスト除去では、作業終了後まで飛散防止を継続することが重要です。

STEP5|廃棄物を適切に梱包・搬出する

除去したアスベスト含有建材や作業で発生した廃棄物も適切に管理します。

建材の種類などによって廃棄物の区分や処理方法は異なりますが、

・飛散防止
・適切な梱包
・分別
・搬出
・収集運搬
・処分

まで法令に従って進める必要があります。

また、作業で使用した養生材や保護具などについても、石綿が付着している可能性を考慮して適切に扱います。

建物からアスベストを取り除いただけでは、工事は完了していません。

現場から処分先まで適切に管理することが必要です。

STEP6|作業記録を作成・保存する

アスベスト除去工事では、作業内容について記録を作成することも重要です。

施工業者は、石綿の除去等作業について、作業の実施状況を確認し記録します。

発注者にとっても、

「どこにアスベストがあったのか」

「どのような方法で除去したのか」

「除去後にどのような確認を行ったのか」

を把握しておくことは、建物管理や工事履歴を残すうえで重要です。

工事完了時には、施工内容や必要な記録について確認しましょう。

STEP7|必要な除去が完了してから建物解体へ

建物全体を解体する場合は、必要なアスベスト除去・飛散防止措置を終えた後に、建物本体の解体へ進みます。

基本的な流れは、

事前調査
↓
分析・アスベストの特定
↓
施工計画
↓
隔離・養生
↓
アスベスト除去
↓
取り残し確認・清掃
↓
隔離解除
↓
廃棄物処理
↓
建物本体の解体

となります。

アスベストが残った状態で重機による解体を行うと、含有建材を破砕して石綿を飛散させるおそれがあります。

除去と解体の工程を適切に管理することが重要です。

除去後に別のアスベストが見つかったら?

古い建物では、事前調査を行っていても、工事中に当初確認できなかった建材が現れることがあります。

例えば、壁や天井を撤去したことで、その裏側から新たな建材が確認されるケースです。

その建材についてアスベスト含有の有無が確認できていない場合は、自己判断でそのまま破砕せず、作業を止めて確認することが重要です。

必要に応じて追加調査・分析を行い、結果に応じた飛散防止措置を講じます。

東京都では除去から解体までの工程管理が重要

東京都には住宅密集地や、店舗・オフィスが近接する建物も多くあります。

アスベスト除去後の確認が不十分なまま次の解体工程へ進むことは、周辺環境への影響を考えても避けなければなりません。

業者を選ぶ際には、

・除去後の確認方法
・確認を行う資格者
・清掃方法
・隔離解除の判断
・廃棄物処理
・建物解体への移行方法

まで確認すると安心です。

東京都のアスベスト除去・解体なら株式会社 葵工業へ

株式会社 葵工業では、東京都を中心にアスベスト調査・分析・除去、解体工事などについてご相談いただけます。

アスベスト工事では、除去する技術だけでなく、除去後の確認から廃棄物処理、次の解体工程まで適切に管理することが重要です。

「アスベスト除去後にすぐ解体できるのか知りたい」

「除去から解体までまとめて相談したい」

「古い工場・ビルなので複数箇所のアスベストが心配」

という場合は、工事計画の早い段階から株式会社 葵工業へお問い合わせください。

まとめ

アスベスト除去工事は、建材を取り除いた時点で終了ではありません。

除去後には、取り残し確認・清掃・粉じんの飛散防止・隔離解除・廃棄物処理・作業記録などの工程があります。

必要な確認と措置が完了した後に、建物本体の解体へ進むことが重要です。

東京都でアスベスト除去を伴う解体工事を予定している場合は、「どのように除去するか」だけでなく、除去後をどのように確認・管理するかまで確認して施工業者を選びましょう。