
解体工事の何日前にアスベスト調査をすればいい?
東京都で住宅や店舗、ビル、工場などの解体・改修工事を予定している場合、「アスベスト事前調査は何日くらいかかる?」「工事直前でも間に合う?」と気になる方も多いでしょう。
アスベスト事前調査に必要な期間は一律ではありません。
建物の規模や構造、調査対象となる建材の数、図面の有無、分析調査が必要かどうかなどによって変わります。
特にアスベストが確認された場合は、除去方法の検討や届出などが必要になるケースもあるため、解体直前ではなく余裕を持って調査を始めることが重要です。
今回は、アスベスト事前調査に必要な期間と、解体工事までのスケジュールについて解説します。
アスベスト事前調査の基本的な流れ
アスベスト事前調査では、主に次の工程を進めます。
・建築図面などの確認
・現地での目視調査
・対象建材の確認
・必要に応じた試料採取
・分析調査
・調査結果の整理
・報告書の作成
建築物の事前調査では、原則として書面調査と現地での目視調査を行います。書面だけで石綿含有の有無を判断するものではありません。
書面調査にかかる期間
最初に設計図書や竣工図、改修履歴などを確認します。
建築時期や使用された建材、メーカー、製品情報などを調べ、アスベスト含有の可能性を確認するためです。
資料が整理されている建物であれば確認しやすい一方、古い住宅や相続した空き家などでは図面が残っていないこともあります。
また、店舗・ビル・工場などで改修を繰り返している場合は、複数年代の建材が混在している可能性があります。
資料の状態によって調査に必要な時間が変わることを理解しておきましょう。
現地での目視調査
書面調査の後は、実際に建物を確認します。
工事対象となる、
・屋根
・外壁
・天井
・壁
・床
・耐火被覆
・配管周辺
などを確認します。
戸建住宅と大型の工場・ビルでは調査範囲が大きく異なるため、現地調査に必要な時間も同じではありません。
建物の規模だけでなく、調査対象部分へ安全に立ち入れるかどうかもスケジュールに影響します。
分析調査が必要だと期間が長くなる
書面調査と目視調査だけでアスベスト含有の有無を明らかにできない場合、分析を行うか、アスベスト含有建材としてみなして対応します。
分析する場合は、
- 対象建材を選定
- 試料を採取
- 分析機関へ提出
- 分析を実施
- 結果を確認
という工程が加わります。
そのため、現地調査だけで判断できる場合と比較して、調査完了までの日数が必要になります。
分析する検体が多い工場や大型施設では、特に早めの調査がおすすめです。
「何日で終わる」と一律には言えない
インターネットでは「アスベスト調査は○日」といった情報も見られますが、すべての建物に当てはまるわけではありません。
期間を左右する代表的な要素は、
・建物の大きさ
・構造
・調査対象範囲
・図面や資料の有無
・改修履歴
・建材の種類
・分析検体数
・調査場所への立ち入り条件
などです。
そのため、正確な日数を知りたい場合は建物情報と希望する工事日を伝えたうえで調査業者へ確認しましょう。
調査結果の報告が必要な工事もある
一定規模以上の解体・改修工事では、事前調査結果を行政へ報告する必要があります。
代表的な対象は、
・解体部分の床面積合計80㎡以上の建築物解体工事
・請負代金合計税込100万円以上の建築物改修工事
・請負代金合計税込100万円以上の対象工作物の解体・改修工事
などです。
なお、これらは事前調査そのものが必要になる基準ではありません。
解体・改修工事では、規模の大小にかかわらず原則として工事対象部分について事前調査を行います。
アスベストが見つかると工期に影響することも
調査でアスベスト含有建材が確認された場合、通常の解体工事とは異なる工程が必要になることがあります。
建材や作業内容に応じて、
・作業計画の作成
・必要な届出
・作業区域の養生や隔離
・湿潤化
・アスベスト除去
・適切な廃棄物処理
などを行います。
特に吹付け石綿や石綿含有断熱材・保温材・耐火被覆材に関する一定の除去等作業では、作業開始14日前までの届出が必要です。
そのため、調査を解体予定日の直前に行うと、希望する工事日程に間に合わない可能性があります。
建て替えの場合は新築スケジュールにも注意
住宅の建て替えでは、既存建物の解体後に地盤調査や新築工事が続きます。
アスベスト事前調査や除去に想定以上の期間が必要になると、新築着工日にも影響する可能性があります。
店舗の原状回復でも同様です。
退去期限が決まっている場合は、解体・内装撤去から逆算して事前調査を進めましょう。
工場・倉庫は特に早めの相談がおすすめ
工場や倉庫では屋根・外壁・耐火被覆・配管保温材など、確認する建材が多くなる場合があります。
また、2026年1月1日以降に着工する一定の工作物の解体・改修工事では、必要な資格を持つ者による事前調査が義務付けられています。
設備撤去や工場閉鎖など大規模な工事を予定している場合は、計画段階からアスベスト調査について確認しておくことが重要です。
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「解体予定日までに調査できるか知りたい」「分析にどのくらい時間が必要?」「調査から除去・解体までまとめて進めたい」といった場合は、早い段階で建物の状況と工事予定日を確認することが重要です。
住宅・店舗・オフィス・工場・倉庫などの解体・改修をご検討中の方は、お気軽に株式会社 葵工業へお問い合わせください。
まとめ
アスベスト事前調査に必要な期間は、建物の規模や構造、資料の有無、分析検体数などによって異なります。
さらにアスベストが確認されれば、除去工事や届出などによって解体までの期間が長くなる可能性があります。
工事直前ではなく、解体・改修計画が決まった段階で早めに事前調査を相談することが、スムーズに工事を進めるポイントです。

