
工場・ビルの有害物質対策は業者選びが重要
東京都で古い工場・倉庫・ビル・事業所などの閉鎖、改修、設備撤去、解体を計画している場合、事前に確認したいのが有害物質です。
特に注意したいのが、
PCB(ポリ塩化ビフェニル)
ダイオキシン類
アスベスト(石綿)
です。
これらは存在する場所も、調査方法も、除去・処理方法も異なります。
そのため、単に「建物を解体できる」というだけではなく、対象となる有害物質について適切な調査・施工計画・安全対策・廃棄物処理まで考えられる業者へ相談することが重要です。
今回は、東京都でPCB・ダイオキシン類・アスベストなどの有害物質対策を相談する際に確認したいポイントを解説します。
まず工場・建物に何があるのか確認する
有害物質対策では、いきなり除去工事の見積もりを依頼するのではなく、施設の状況を整理することが重要です。
古い工場では、例えば、
変圧器・コンデンサーなど → PCB
焼却炉・集じん機・煙道など → ダイオキシン類
建材・配管保温材・断熱材など → アスベスト
といった確認が必要になる場合があります。
工場の使用履歴や設備構成によって確認箇所は変わります。
最初に現地調査を行い、必要な調査・分析を整理できる業者へ相談しましょう。
ポイント1|アスベスト事前調査について説明できるか
建物の解体・改修では、工事対象部分についてアスベスト含有の有無を事前に確認することが重要です。
業者を選ぶ際は、
・書面調査
・現地での目視調査
・必要に応じた分析
・調査結果の記録
・必要な行政報告
・除去方法の検討
などについて説明できるか確認しましょう。
特に古い工場では、建物本体だけでなく、配管・ボイラー・ダクト・煙道などの設備周辺にも注意が必要です。
ポイント2|必要な資格者による調査が行われるか
建築物のアスベスト事前調査については、原則として必要な資格を持つ調査者による対応が求められています。
また、2026年1月1日からは一定の工作物についても資格者による事前調査が必要となっています。
工場やプラントでは、建築物と設備・工作物が混在するケースがあります。
「誰が調査するのか」
「どの範囲を調査するのか」
「対象となる建物・設備に必要な資格要件を確認しているか」
を相談時に確認するとよいでしょう。
ポイント3|PCB対象設備を確認できるか
古い工場・ビルでは、変圧器やコンデンサーなどの電気設備についてPCBへの対応が必要になる可能性があります。
PCB確認では、
・メーカー
・型式
・製造年月
・製造番号
・銘板情報
などを確認し、メーカー情報等と照合します。
必要な場合は絶縁油を分析し、PCB濃度を確認します。
また、稼働中の高圧設備については、電気主任技術者など専門知識を持つ関係者と連携して安全に確認することが重要です。
ポイント4|低濃度PCBの処分期限を理解しているか
2026年10月現在、PCB対策で特に重要なのが低濃度PCB廃棄物の処分期限です。
低濃度PCB廃棄物の処分期間は2027年3月31日までとなっています。
そのため、
「工場を2028年に解体するから、そのときに処分する」
という考え方では期限に間に合いません。
古い電気設備がある場合は、建物解体の予定とは切り離して早めにPCBの確認を進めることが重要です。
PCBの可能性がある設備について、確認から適正処理までの流れを説明できる業者・専門家と連携しましょう。
ポイント5|焼却設備のダイオキシン類対策を理解しているか
古い焼却炉が残っている工場では、ダイオキシン類への対応が必要になる場合があります。
確認対象となる可能性がある設備には、
・焼却炉本体
・集じん機
・煙道
・排ガス処理設備
・廃熱ボイラー
・灰搬出設備
・焼却灰、飛灰
・設備内部の付着物
などがあります。
焼却設備は、内部の汚染状況を確認せずにそのまま切断・破砕することは避けなければなりません。
調査結果に応じて、作業区域・飛散防止・ばく露防止・除染・解体方法などを計画する必要があります。
ポイント6|調査から除去・除染まで一連の流れを説明できるか
有害物質対策では「調査だけ」「解体だけ」で考えると、工事全体の流れが分かりにくくなる場合があります。
例えばアスベストなら、
事前調査
↓
必要に応じて分析
↓
必要な報告・届出
↓
飛散防止対策
↓
除去
↓
除去後の確認
↓
廃棄物処理
↓
建物解体
という流れがあります。
焼却施設でも、
ダイオキシン類調査
↓
施工計画
↓
作業区域設定
↓
除染
↓
設備解体
↓
廃棄物処理
というように複数の工程があります。
相談時に工事全体の流れを分かりやすく説明してくれるか確認しましょう。
ポイント7|飛散・ばく露防止対策を確認
有害物質除去では、実際に材料や設備を撤去する作業だけでなく、周囲への飛散や作業員へのばく露を防止することが重要です。
工事内容に応じて、
・養生
・隔離
・湿潤化
・集じん・排気
・負圧管理
・作業区域管理
・適切な保護具
・搬出経路管理
などが必要になります。
ただし、すべてのアスベスト除去工事で同じ隔離・負圧管理を行うわけではありません。
建材の種類・状態・施工方法などに応じて必要な対策を判断できることが重要です。
ポイント8|廃棄物処理まで確認する
PCB・ダイオキシン類・アスベストへの対応は、対象物を建物から取り外したら終わりではありません。
除去・除染・解体によって発生した廃棄物についても、それぞれの性状や法令に応じた適正な処理が必要です。
見積もりを確認するときは、
・梱包
・一時保管
・搬出
・収集運搬
・処分
のどこまで含まれているのか確認しましょう。
「除去費用は安かったが、廃棄物処理費が別だった」ということがないよう、工事全体で比較することが重要です。
ポイント9|工場設備撤去にも対応できるか
工場解体では、有害物質除去だけでなく、
・機械設備
・配管
・ボイラー
・ダクト
・煙道
・タンク
・電気設備
・残置物
などの撤去が必要になることがあります。
アスベストを除去した後に配管を撤去する、焼却炉を除染してから設備を解体するなど、有害物質対策と設備撤去は密接に関係します。
そのため、工場案件では有害物質対策と設備撤去を含めた全体工程を考えられるかが重要なポイントです。
ポイント10|建物解体まで一緒に相談できるか
工場・ビルを最終的に解体するのであれば、
有害物質調査
↓
分析
↓
必要な除去・除染
↓
設備撤去
↓
建物解体
↓
廃棄物処理・整地
までを一つの工事計画として考えることが重要です。
工程が分断されると、各工事会社との調整が必要になり、工期や責任範囲が分かりにくくなる場合があります。
どこまで一括して相談できるのか、事前に確認しましょう。
見積もりは「総額だけ」で決めない
PCB・ダイオキシン類・アスベストなどが関係する工事では、単純に一番安い見積もりを選ぶのではなく、施工範囲を比較することが重要です。
例えば、
・事前調査費
・分析費
・届出等への対応
・養生・隔離費
・除去・除染費
・集じん・排気設備
・設備撤去費
・廃棄物処理費
・建物解体費
などを確認します。
さらに、
追加費用が発生する条件
についても確認しておくと安心です。
東京都で依頼するなら現地条件への対応も重要
東京都の解体・有害物質除去では、現場によって、
・建物同士の距離が近い
・前面道路が狭い
・大型車両が入りにくい
・周辺に住宅や店舗がある
・テナントが営業している
・工場の一部が稼働している
などの条件があります。
そのため、現地調査を行ったうえで、養生・搬出・作業時間・車両配置・近隣対策まで検討することが重要です。
東京都での施工では、有害物質対策だけでなく、周辺環境を考慮した工事計画も確認しましょう。
工場解体では3つの有害物質をまとめて確認
古い工場を解体する場合は、
変圧器・コンデンサー → PCB
焼却炉・集じん機・煙道 → ダイオキシン類
建物・配管保温材・断熱材 → アスベスト
という視点で確認すると、施設全体を整理しやすくなります。
もちろん、すべての工場に3種類すべてが存在するわけではありません。
重要なのは、施設の用途・築年数・設備・改修履歴などを確認し、その工場に必要な調査を選択することです。
東京都のPCB・ダイオキシン・アスベスト対策なら株式会社 葵工業へ
株式会社 葵工業では、東京都を中心にアスベスト事前調査・分析・除去から、工場・設備・建物の解体、有害物質対策についてご相談いただけます。
「古い工場を解体したい」
「PCBの可能性がある変圧器・コンデンサーが残っている」
「焼却炉のダイオキシン類を調べたい」
「配管やボイラー周辺のアスベストが心配」
「有害物質の調査から除去・設備撤去・解体まで相談したい」
という場合は、工事開始直前ではなく、計画の早い段階から株式会社 葵工業へお問い合わせください。
まとめ
東京都でPCB・ダイオキシン類・アスベストの調査・除去業者を選ぶ際は、単に「除去できる」「解体できる」だけで判断するのではなく、
・適切な事前調査ができるか
・必要な資格や施工体制を確認できるか
・分析や届出について説明できるか
・飛散・ばく露防止対策を計画できるか
・廃棄物処理まで考えられているか
・設備撤去・建物解体まで相談できるか
・見積もり範囲が明確か
などを確認することが重要です。
古い工場やビルでは、PCB・ダイオキシン類・アスベストが別々の場所に存在する可能性があります。
工事開始後に問題が判明するリスクを抑えるためにも、早い段階から施設全体を確認し、調査・除去・除染・設備撤去・解体まで計画しましょう。

