低濃度PCB廃棄物の処分期限は2027年3月31日|工場・ビル所有者が今確認したいこと

低濃度PCB廃棄物の処分期限が迫っています

東京都で古い工場・倉庫・ビル・事業所などを所有・管理している方に確認していただきたいのが、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む可能性がある古い電気設備です。

低濃度PCB廃棄物については、2027年3月31日までに処分することが定められています。

2026年10月現在、処分期限まで残された期間は長くありません。

「建物を解体するときに確認すればいい」

「設備が動いているからまだ大丈夫」

と先送りせず、古い設備が残っている工場やビルでは早めに確認を始めることが重要です。

PCBとは?

PCBとは「ポリ塩化ビフェニル」の略称です。

かつては電気絶縁性などに優れていることから、変圧器やコンデンサーなどの絶縁油をはじめ、さまざまな用途に使用されました。

しかし、人体や環境への影響が問題となり、現在では製造・輸入・新たな使用などが禁止されています。

一方で、古い工場やビルにはPCBを含む、またはPCBに汚染された設備が残されている可能性があります。

どんな設備を確認すればいい?

古い施設では、例えば次のような設備を確認します。

・変圧器(トランス)
・コンデンサー
・配電盤周辺の古い電気機器
・溶接機
・X線装置
・昇降機関連設備
・モーターなどに使用されるコンデンサー

ただし、古い電気設備だからといって、すべてにPCBが含まれているわけではありません。

メーカー、型式、製造年、銘板などの情報を確認し、PCB含有の可能性を調べます。

必要な場合は、絶縁油を採取してPCB濃度を分析します。

稼働中の高圧設備には自分で近づかない

工場やビルの受変電設備が現在も稼働している場合は注意が必要です。

PCBの確認を目的として、所有者や担当者が高圧設備へ不用意に近づいたり、設備を開けたりするのは危険です。

感電など重大な事故につながる可能性があります。

稼働中の設備については、電気主任技術者など専門知識を持つ関係者と連携して確認することが重要です。

低濃度PCB廃棄物の期限は2027年3月31日

低濃度PCB廃棄物の処分期間は、2027年3月31日までです。

特に注意したいのは、工場やビルの解体予定がそれより先の場合です。

例えば、

「2028年に工場を解体する予定だから、そのときに電気設備も処分する」

という計画では、低濃度PCB廃棄物の処分期限に間に合わない可能性があります。

建物解体の時期とは切り離して、PCB対象設備の確認を進めることが大切です。

PCBの可能性がある設備を見つけたら?

古い変圧器やコンデンサーなどを見つけても、すぐに一般的な廃棄物として処分してはいけません。

まずは、

銘板・メーカー・型式・製造年などを確認
↓
PCB含有・汚染の可能性を確認
↓
必要に応じて分析
↓
結果に応じて適切に保管
↓
許可・認定を受けた処理ルートで適正処理

という流れで対応します。

「古い設備だから産業廃棄物として処分する」という自己判断は避けましょう。

工場閉鎖・解体前の確認が重要

工場閉鎖や建物解体を予定している場合は、PCBだけを単独で確認するのではなく、施設全体の有害物質を調査することが重要です。

古い工場では、

変圧器・コンデンサーなど → PCB

建材・配管保温材など → アスベスト

焼却炉・集じん機・煙道など → ダイオキシン類

といった確認が必要になる場合があります。

工事開始後に有害物質が判明すると、追加調査や施工計画の変更によって工期・費用に影響する可能性があります。

PCBとアスベストは同じ処理ではありません

PCBとアスベストは、どちらも古い工場やビルで確認される可能性がありますが、調査・撤去・廃棄物処理の方法は異なります。

そのため、

「PCBもアスベストもまとめて普通の解体廃棄物として処分する」

ということはできません。

それぞれの有害物質を適切に確認し、法令や対象物に応じた方法で処理する必要があります。

年内に設備確認を始めるメリット

2026年10月現在、低濃度PCB廃棄物の処分期限まで約半年です。

設備確認、メーカー照会、分析、処理業者との調整などに時間がかかる可能性を考えると、対象設備を保有している可能性がある事業者は早めの対応が重要です。

特に、

・古い工場を所有している
・受変電設備の更新履歴が分からない
・使用していない変圧器が残っている
・倉庫に古いコンデンサーが保管されている
・工場閉鎖を予定している
・建物解体を検討している

という場合は、設備を一度確認してみましょう。

東京都の工場・ビルの有害物質対策なら株式会社 葵工業へ

株式会社 葵工業では、東京都を中心にアスベスト調査・分析・除去、工場・ビルなどの解体や有害物質対策についてご相談いただけます。

古い工場やビルを解体する場合は、PCBだけでなくアスベストや、施設によってはダイオキシン類への対応が必要になることがあります。

「古い工場を解体したい」

「PCBの可能性がある設備が残っている」

「アスベストも一緒に調査したい」

「焼却設備があるのでダイオキシン類も心配」

「有害物質の確認から設備撤去・解体まで相談したい」

という場合は、工事開始前の早い段階から株式会社 葵工業へお問い合わせください。

まとめ

低濃度PCB廃棄物の処分期限は2027年3月31日です。

2026年10月現在、期限までの時間は限られています。

特に古い工場・ビル・倉庫などでは、変圧器やコンデンサーなどの電気設備を確認し、PCB含有・汚染の可能性がある場合は早めに対応することが重要です。

また、工場やビルの解体では、PCBだけでなくアスベスト・ダイオキシン類なども含めた有害物質対策を検討しましょう。