
改修工事を始めてからアスベストらしい建材が見つかったら?
東京都でビル・店舗・オフィス・工場・倉庫などの改修工事を行っていると、壁や天井、床、設備などを撤去した後に、事前には確認できなかった材料が現れることがあります。
例えば、
「天井を撤去したら古い吹付け材が出てきた」
「壁の内部から図面にない建材が見つかった」
「配管カバーを外したら古い保温材が出てきた」
「設備を撤去したら下から別の床材が出てきた」
といったケースです。
その材料にアスベスト(石綿)が含まれている可能性を否定できない場合、自己判断でそのまま切断・破砕して工事を続けるのは避ける必要があります。
重要なのは、作業を進める前に材料を確認することです。
まず対象部分の作業を止める
工事中に事前調査で把握していなかった建材が見つかり、アスベスト含有の可能性がある場合は、その部分を不用意に破砕しないことが重要です。
特に、
・吹付け状の材料
・古い保温材
・断熱材
・耐火被覆材
・古い成形板
・床材
・仕上塗材
などが新たに確認された場合は注意します。
「少しだけだから」
「すぐ撤去できそうだから」
と工事を続けるのではなく、対象材料を確認してから次の工程を決めましょう。
なぜ事前調査をしても工事中に見つかることがある?
アスベスト事前調査では、設計図書などの書面調査と現地での目視調査を行います。
しかし、建物には完成後に見えなくなった部分があります。
例えば、
・壁の内部
・二重天井の奥
・床材の下
・設備の裏側
・配管カバー内部
・過去の改修で覆われた部分
などです。
また、古い建物では設計図書が残っていなかったり、過去の改修履歴が十分に把握できなかったりする場合があります。
そのため、解体・改修工事を進めたことで初めて確認できる材料が出てくることがあります。
新しい建材が見つかったら追加確認
工事中に新たな建材が確認された場合は、その材料についてアスベスト含有の有無を確認します。
まず、
・どこから出てきた材料か
・どの範囲に使用されているか
・同じ材料が他の場所にもあるか
・図面や改修履歴に記録があるか
・製品情報から判断できるか
などを確認します。
書面や現地確認でアスベスト含有の有無を判断できない場合は、必要に応じて試料を採取し分析します。
また、アスベスト含有として扱い、必要な飛散防止措置を行う方法が選択される場合もあります。
分析結果が出る前に壊さない
アスベスト含有の可能性がある材料を分析する場合は、結果が分かる前に対象材料を通常の建材と同じ方法で撤去しないことが重要です。
切断・研磨・破砕などを行うことで、含有していた場合に石綿粉じんを飛散させるおそれがあります。
そのため、
新しい材料を発見
↓
対象部分の作業を中断
↓
書面・現地確認
↓
必要に応じて分析
↓
結果を確認
↓
施工方法を決定
という順番で対応します。
アスベストが確認されたら施工計画を見直す
分析などによってアスベスト含有建材であることが確認された場合は、建材の種類・状態・作業方法などに応じて施工計画を見直します。
必要に応じて、
・作業範囲
・養生方法
・隔離方法
・湿潤化
・集じん・排気
・負圧管理
・作業員の保護具
・搬出経路
・廃棄物処理
などを検討します。
アスベスト除去では、すべての建材に同じ施工方法を適用するわけではありません。
対象となる材料と工法に応じて適切な飛散防止対策を選択します。
追加の届出・報告が必要になる場合も
工事途中で新たにアスベスト含有建材が確認された場合、その種類や施工内容などによっては、必要な届出や手続きについて再確認する必要があります。
一定の吹付け石綿や石綿含有保温材・耐火被覆材・断熱材などの除去では、法令に基づく事前の届出が必要になる場合があります。
そのため、アスベストが見つかったからといって翌日からすぐに除去工事を始められるとは限りません。
工期への影響も含めて工程を見直すことが重要です。
テナント営業中の改修工事は特に注意
店舗・オフィス・商業ビルなどでは、建物全体を閉鎖せず、一部のテナントが営業した状態で改修工事を行うケースがあります。
このような現場で想定外のアスベスト含有建材が確認された場合は、
・営業エリアとの区分
・従業員や利用者の動線
・空調・換気設備
・資材搬入経路
・廃棄物搬出経路
・施工時間
なども含めて計画を見直します。
アスベスト除去区域から他のエリアへ粉じんを広げないため、建物全体の利用状況を踏まえた対策が重要です。
工場改修では配管・設備周辺にも注意
工場の改修では、建築材料だけでなく設備周辺にも注意が必要です。
例えば、
・配管保温材
・ボイラー周辺の断熱材
・ダクト
・煙道周辺
・設備裏側の耐火材
などです。
工場では長年の設備更新によって、新旧の材料が混在している場合があります。
同じ配管系統でも補修された部分だけ材料が異なることもあるため、工事範囲が広がった場合は追加確認が必要になることがあります。
工事開始前に「見えない部分」を想定する
工事途中でのアスベスト発見リスクを減らすためには、事前調査の段階で建物の改修履歴などをできる限り確認することが大切です。
特に、
・何度も改修されているビル
・図面が十分に残っていない建物
・設備更新を繰り返している工場
・天井や壁を重ねて施工している建物
・古い配管が多い施設
などでは、工事を進めた後に新たな材料が現れる可能性も考慮します。
アスベストを見つけても慌てて撤去しない
工事途中でアスベストの可能性がある建材が見つかったときに重要なのは、急いで撤去することではありません。
まず、
壊さない
↓
確認する
↓
必要なら分析する
↓
適切な施工方法を決める
↓
必要な手続きを行う
↓
飛散防止対策をして除去する
という流れで対応します。
早く工事を再開したいからと確認を省略すると、結果的に工事全体へ大きな影響を与える可能性があります。
工場ではPCB・ダイオキシン類にも注意
古い工場の改修・解体では、アスベスト以外の有害物質にも注意が必要です。
変圧器やコンデンサーなどの古い電気設備ではPCB、焼却炉・集じん機・煙道などではダイオキシン類への対応が必要になる可能性があります。
そのため、
建材・保温材 → アスベスト
変圧器・コンデンサー → PCB
焼却設備・煙道内部 → ダイオキシン類
という視点で施設全体を確認することが重要です。
特に大規模な工場改修・工場閉鎖では、有害物質調査と設備撤去・解体を一体的に計画すると工程を整理しやすくなります。
東京都のアスベスト調査・除去なら株式会社 葵工業へ
株式会社 葵工業では、東京都を中心にアスベスト事前調査・分析・除去から、工場・ビルなどの解体、有害物質対策についてご相談いただけます。
「改修工事中に見慣れない建材が出てきた」
「アスベストの可能性がある保温材が見つかった」
「追加調査・分析を相談したい」
「アスベスト除去から解体まで相談したい」
「工場なのでPCBやダイオキシン類も確認したい」
という場合は、対象材料を不用意に撤去する前に株式会社 葵工業へお問い合わせください。
まとめ
改修工事中にアスベストの可能性がある建材が見つかった場合は、自己判断で切断・破砕して工事を続けないことが重要です。
基本的には、
対象部分の作業中断
↓
材料の確認
↓
必要に応じて追加調査・分析
↓
アスベスト含有の有無を確認
↓
施工計画・必要な手続きを見直す
↓
適切な飛散防止対策
↓
除去・改修工事を再開
という流れで対応します。
東京都のビル・店舗・工場などで改修工事を計画している場合は、事前調査だけでなく、工事途中で新しい材料が現れた場合の対応まで想定しておくことが、安全でスムーズな工事につながります。

