工場・倉庫の解体前にアスベスト事前調査は必要?屋根・外壁・配管の注意点を解説

工場・倉庫の解体ではアスベストに注意

東京都で古い工場や倉庫の解体、改修、設備更新を予定している場合、事前に確認しておきたいのがアスベスト(石綿)です。

工場・倉庫では、屋根や外壁だけでなく、鉄骨の耐火被覆材、配管の保温材、設備周辺の断熱材など、さまざまな場所にアスベスト含有建材が使用されていた可能性があります。

また、2026年1月1日以降に着工する一定の工作物の解体・改修工事では、工作物石綿事前調査者などによる事前調査が必要になっています。

今回は、工場・倉庫を解体・改修する前に知っておきたいアスベスト事前調査のポイントを解説します。

工場・倉庫でも事前調査が必要

建築物の解体・改修工事では、工事対象となる材料について原則としてアスベスト含有の有無を事前に調査する必要があります。

これは戸建住宅やマンションだけの制度ではありません。

工場・倉庫・事業所なども対象です。

「鉄骨造だからアスベストはない」「屋根だけ撤去するから調査不要」と自己判断しないことが重要です。

事前調査では、設計図書などの書面確認と現地での目視調査を行い、必要に応じて分析調査を実施します。

工場・倉庫の屋根材に注意

工場・倉庫で特に確認したいのが屋根です。

過去にはスレート系の屋根材など、一部の建材にアスベストが使用されていました。

大規模な工場では屋根面積が数百㎡、数千㎡となるケースもあるため、含有建材が確認された場合は撤去方法や廃棄物処理について適切な計画が必要です。

屋根材を見ただけでアスベストの有無を正確に判断することはできません。

製品情報や施工時期などを確認し、判断できない場合は分析または含有建材とみなした対応を検討します。

外壁材にもアスベストの可能性

屋根だけでなく外壁も重要な調査対象です。

工場や倉庫ではスレート系建材などが外壁に使用されていることがあります。

また、増築や改修を繰り返している工場では、建物の場所によって施工された年代や使用建材が異なるケースがあります。

「同じように見える外壁だから全部同じ建材」と判断せず、施工状況を確認することが大切です。

鉄骨の耐火被覆材を確認

鉄骨造の工場や倉庫では、柱や梁などに耐火被覆が施工されている場合があります。

過去には、吹付け材や耐火被覆材にアスベストを含む製品が使用されていました。

特に吹付け石綿や石綿含有断熱材・保温材・耐火被覆材は、除去時の飛散性が高くなる可能性があり、法令に基づいた適切な対策が重要です。

解体工事の見積もり前に、鉄骨部分についても確認しておきましょう。

配管・ボイラー・設備周辺も調査

工場では生産設備やボイラー、配管などが多数設置されていることがあります。

過去には、熱を扱う設備の周辺で保温材・断熱材などにアスベストが使用されたケースがあります。

特に古い工場では、建築物本体だけでなく設備や工作物についても確認が必要になる可能性があります。

工場閉鎖や大規模改修では、「建物」と「設備」を分けずに工事対象全体を整理することが重要です。

2026年から工作物の資格者調査にも注意

2026年1月1日以降に着工する工事では、一定の工作物について、工作物石綿事前調査者など必要な資格を持つ者による事前調査が義務化されています。

対象には、炉設備、電気設備、配管設備、貯蔵設備など一定の工作物があります。

工場では建築物と工作物が同じ敷地内に存在することも多いため、工事対象を事前に整理し、必要な資格者による調査を計画することが大切です。

大規模な工場ほど早めの調査が重要

工場・倉庫は戸建住宅より建物規模が大きく、調査対象となる建材や設備も多くなる傾向があります。

さらに、

・増築部分がある
・設備更新を繰り返している
・図面が残っていない
・複数棟を同時に解体する
・分析対象となる建材が多い

といった場合、事前調査にも時間が必要です。

解体予定日の直前ではなく、工場閉鎖や建て替えの計画段階から調査を進めることをおすすめします。

一定規模以上では事前調査結果の報告が必要

建築物の解体工事では、解体部分の床面積合計が80㎡以上の場合、事前調査結果の報告が必要です。

また、対象となる工作物の解体・改修工事では、請負代金の合計が税込100万円以上の場合などが報告対象になります。

工場・倉庫の解体では規模が大きくなることが多いため、報告対象になる可能性も高くなります。

なお、報告基準未満でも事前調査自体が不要になるわけではありません。

アスベスト発見時は解体計画を調整

調査によってアスベスト含有建材が確認された場合は、建材の種類や作業内容に応じて適切な飛散防止措置を講じます。

場合によっては、

・隔離、養生
・湿潤化
・集じん、排気設備
・除去作業
・作業後の確認
・適切な廃棄物処理

などが必要になります。

そのため、調査結果は解体費用だけでなく工期にも影響する可能性があります。

設備撤去や土地売却、新工場建設などの予定がある場合は、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

工場稼働中の調査は工程調整も重要

工場を稼働しながら一部分だけ改修するケースでは、生産設備や従業員への影響も考える必要があります。

調査場所によっては立ち入り時間を調整したり、設備停止のタイミングに合わせたりする必要があります。

どこまで解体・改修するのかを明確にし、工場側と調査・施工業者で工程を共有しておくことが重要です。

東京都の工場・倉庫のアスベスト調査なら株式会社 葵工業へ

株式会社 葵工業では、東京都を中心にアスベスト事前調査や解体工事についてご相談いただけます。

工場・倉庫では屋根、外壁、耐火被覆、配管、設備など、建物ごとに確認すべき場所が異なります。

「古い工場を解体したい」「スレート屋根にアスベストがあるか確認したい」「調査から除去・解体までまとめて相談したい」という企業・建物所有者の方は、早めに株式会社 葵工業へお問い合わせください。

まとめ

工場・倉庫では、屋根・外壁・耐火被覆・配管保温材・設備周辺など、さまざまな場所にアスベスト含有建材が使用されていた可能性があります。

さらに2026年からは一定の工作物について資格者による事前調査が必要となっているため、工場設備を含む解体・改修では特に注意が必要です。

東京都で工場・倉庫の解体や改修を予定している場合は、計画段階からアスベスト事前調査について専門業者へ相談しましょう。