アスベスト除去工事とは?調査から除去・解体までの流れと安全対策を解説

アスベストが見つかったらすぐ解体できる?

東京都で住宅・マンション・ビル・店舗・工場などの解体や改修を予定している場合、事前調査によってアスベスト(石綿)含有建材が確認されることがあります。

この場合、通常の建材と同じように壊して撤去することはできません。

建材の種類や作業方法に応じた飛散防止措置を講じ、作業員や周辺環境への影響を抑えながら除去する必要があります。

特に吹付け石綿など飛散性の高い建材では、作業場所の隔離や集じん・排気装置の使用など、厳格な対策が求められます。

今回は、アスベスト事前調査から除去、解体までの基本的な流れを解説します。

STEP1|解体・改修前にアスベスト事前調査

アスベスト除去工事の第一歩は事前調査です。

建築物の解体・改修工事では、工事対象部分について原則としてアスベスト含有の有無を事前に調査します。

基本的には、

書面調査 → 現地での目視調査 → 必要に応じた分析

という流れで確認します。

書面や目視だけで石綿含有の有無を明らかにできない場合には、分析調査を行うか、石綿含有建材とみなして法令に沿った措置を講じます。

STEP2|アスベスト含有建材の種類を確認

アスベストが見つかったら、どこに、どのような建材が使用されているかを確認します。

例えば、

・吹付け石綿
・石綿含有耐火被覆材
・石綿含有断熱材
・石綿含有保温材
・石綿含有成形板
・石綿含有仕上塗材

などがあります。

建材によって飛散性や必要となる作業方法が異なるため、「アスベストがあるか」だけでなく「どの建材なのか」まで把握することが重要です。

STEP3|除去工事の施工計画を立てる

調査結果がまとまったら、除去する範囲や施工方法を決定します。

施工計画では、

・アスベストの種類と場所
・除去範囲
・隔離、養生方法
・湿潤化方法
・集じん、排気方法
・作業員の保護具
・廃棄物の搬出方法
・周辺への飛散防止対策

などを検討します。

建物を解体する場合でも、アスベスト含有建材を適切に処理してから建物本体の解体へ進むことが基本です。

STEP4|必要な届出・報告を行う

アスベスト工事では、建材や工事規模によって事前調査結果の報告や作業前の届出が必要になります。

例えば建築物の解体では、解体対象部分の床面積合計が80㎡以上の場合、事前調査結果の報告対象です。

また、吹付け石綿や石綿含有断熱材・保温材・耐火被覆材に関する一定の除去等作業では、発注者等による大気汚染防止法上の届出や、施工業者による労働安全衛生法上の計画届などが必要になる場合があります。

工事内容によって必要な手続きが異なるため、着工前に確認することが重要です。

STEP5|作業場所を隔離・養生する

飛散性の高いアスベスト除去では、周囲へ繊維を拡散させないために作業区域を隔離します。

作業内容に応じて、

・プラスチックシート等による隔離
・セキュリティゾーンの設置
・負圧管理
・集じん・排気装置の設置

などを行います。

作業場を負圧にすることで、隔離区域内の空気が外部へ不用意に漏れ出すことを防ぎます。

STEP6|湿潤化してアスベストを除去

アスベスト除去では、建材を乾燥した状態で破砕すると粉じんが飛散しやすくなるため、作業内容に応じて薬液や水などで湿潤化しながら作業を進めます。

除去方法は建材によって異なり、すべて同じ方法で施工するわけではありません。

成形板などでは、可能な限り切断・破砕を行わず、原形のまま取り外すことが基本となります。

「とにかく剥がせばいい」のではなく、飛散をできるだけ抑える施工方法を選ぶことが重要です。

STEP7|除去後の取り残しを確認

アスベストを取り除いたら、そのまま次の解体工程へ進むわけではありません。

吹付け石綿など一定の除去作業では、除去完了後に資格者等が目視で取り残しがないことを確認する必要があります。

また、隔離を解除する前にも飛散のおそれがない状態になっていることを確認します。

アスベスト除去では、除去したことだけでなく、適切に除去できたことを確認する工程も重要です。

STEP8|アスベスト廃棄物を適正に処理

除去したアスベスト含有建材は、通常の建設廃棄物と同じようには扱えません。

廃棄物の区分に応じて、

・適切な梱包
・飛散防止
・分別
・収集運搬
・許可施設での処分

などを行います。

作業で使用した養生材や保護具などについても、汚染状況に応じて適切に管理します。

除去から廃棄物処理まで確実に管理することが、アスベスト工事では重要です。

STEP9|アスベスト除去後に建物を解体

必要なアスベスト除去・飛散防止措置が完了した後、建物本体の解体へ進みます。

この順序を適切に管理することで、重機解体によってアスベスト含有建材を不用意に破砕するリスクを抑えられます。

そのため、アスベストが想定される古い建物では、

事前調査 → 分析 → 施工計画 → アスベスト除去 → 完了確認 → 建物解体

までを一連の工程として考えることが大切です。

工場ではPCB・ダイオキシン類にも注意

古い工場・事業所の解体では、アスベストだけではなく別の有害物質が存在する場合があります。

例えば、

建物・配管・耐火材など
→ アスベスト

変圧器・コンデンサーなど
→ PCB

焼却炉・集じん機・煙道など
→ ダイオキシン類

といった確認が必要になるケースがあります。

工場全体を解体する場合は、有害物質を個別に確認するのではなく、施設全体を対象に解体前の調査計画を立てることが重要です。

東京都のアスベスト除去・解体工事なら株式会社 葵工業へ

株式会社 葵工業では、東京都を中心にアスベスト調査・除去や解体工事についてご相談いただけます。

戸建住宅、マンション、店舗、オフィス、工場、倉庫など、建物によってアスベストの使用箇所や必要な対策は異なります。

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まとめ

アスベスト除去工事では、事前調査で含有建材を特定したうえで、建材や作業内容に応じた飛散防止対策を行う必要があります。

特に重要なのは、調査・施工計画・隔離養生・湿潤化・除去・完了確認・廃棄物処理・解体までを適切な順序で進めることです。

東京都で古い建物や工場の解体・改修を予定している場合は、解体直前ではなく、早い段階からアスベスト除去を含めた施工計画を立てましょう。